不調のシャープメビウス PC-BJ140M をタダで戴く(問題の場所は?)

洗ってきれいになって、ようやく触る気になる。さっそくどこが悪いのか調べよう。
回路は銀色の配線材料(銀?)によって書かれており、接点に当たる部分には(おそらく)カーボンによる上塗り補強されている。
2つ折りのフィルムシートの回路をたどっていくと動作しない11個のキーの接点は、ある1本の配線でイモヅル式につながっていることが分かった。この配線にはあと問題のない Escキーを加えた12個の接点があるので、機能している接点と機能しない接点があるということは、その間の配線で断線しているということになる。注意深く観察していくと配線面の裏側の一部に黒く変色している部分があった。

配線の印刷面、つまり配線してある面は配線が露出しているので、接点としての露出が必要なところ以外は薄緑色の塗料を塗布して配線材料表面を絶縁してある。しかし絶縁の塗料が塗ってあるのに配線表面が黒く変色している部分が多数ある。塗料の塗りかたが悪いのか環境が悪かったのか、どっちにしてもこの変色はいかにもヤバイって感じがする。
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また印刷面の裏側からは配線の印刷状態が透けて見える。ちょうどガラスに手を押し付けたようすを裏側から見ているような状態である。印刷面からのようすは配線材料の表面状態を見ているのに対して、その裏からは配線材料の内部状態が見えていると考えてよい。
裏からは配線の材料がフィルムに密着しているようすが銀色になっていて見えるのだが、その一部が配線を横断するように黒くなっている所があり、テスターでの測定ではこの部分をはさむ接点間の配線で導通がないのである。ちなみにこの接点間とは Escキーと配線上の隣りの 5キーの間である。そしてその先は 7キー、9キー… と、すべてのキーが機能しないのである。ここが断線している部分だということは疑いがない。
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配線表面の変色はしだいに不導体として進行中なのだろうが、裏面が銀色であればまだ導通を保てる状態なのであろう。しかし裏面まで変色が進んでしまっては、もはや電気を通すことができなくなった状態なのだ。この部分をジャンプして前後の配線を接続すればキーの機能は元に戻るということは誰でも想像がつく。

開けてみるまでは接点がおかしくなっていると思っていた。ということは11個の接点すべてを修復する必要があると考えていたのだが、見た限りでは1か所で済むわけだからある意味ラッキーなのだ。しかしどうやって修理すればよいのか。場所は0.1ミリあるかないかの絶縁フィルムの隙間しかない。どんな方法を取る(キーボード交換以外)にしても、まず断線部分とその周辺の導体表面の絶縁塗料をはがさなければいけない。

失敗はできないので、とりあえず何かで試したい。ジャンク箱から見つけてきたのは何かの操作パネルから取ったシートだ。この表面の塗料をカッターでゴシゴシ削り取って試験材料とする。塗料を削って配線をむき出しにするのはかなり難しい。それは導体はプリント基板の銅箔のような状態ではなく、粉末を塗り固めたもののようなのである。しかも薄い。したがって塗料を削っていくと同時に配線も削れていくのだ。
そうこうしながら、何とか試験材料を作ることができた。


・・・・ところで、このブログは修理がうまくいったから書いているのではない。ストーリーとしてはもう少し先まで進んでいるが、これを書いている時点ではまだ問題の接点シートに手をつけるところまでは行っていない。まずは試験片での結果を出してからである。どうなるか楽しみである。


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