沖縄駆け足3日間(2)

バスに乗り込んで2~3分、道の駅から目と鼻の先に東南植物楽園がある。 道を挟んで入り口が二つに分かれ、広い芝生と池を主体にした、広々とした庭園風のヤシ園と、自然の地形をそのまま利用した起伏の多い、森の中をイメージしたヤシ園とがある。 1枚の入場券で両方に入園できるが、それぞれ1度ずつに限られる。

ここで昼食後、残りの30分あまりを散歩がてら、昔の記憶をたどる。 28年前に来たことがあるので、ある意味なつかしい。 そうだったよなーと、記憶にあるところ、あの時撮った写真の景色が残っている場所があるが、これだけ年月がたてばやはり以前と風景が変わっている。 植物だから生長したり枯れたりもするし、公園の運営方針もあるだろう。 池には色とりどりの鯉がたくさんいたはずだが、黒っぽい鯉ばかりになった気がするのは残念だ。
しかし素焼きのシーサーに色付けしたり、草木染めやオルゴール製作などのいくつもの体験メニューのように、以前にはないものも増えている。 閑散期のせいか、造園工事中のところもあった。 今後も少しずつ姿を変えていくのだろう。
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広いので時間的にも全部を見て回ることはできない。 いろんな種類のヤシの木や植物を眺めながら、のんびりと散策したり、体験コーナーに挑戦したりをやってみたいが、そんなことを一つ一つしていると1日あっても足りない。

ヤシの木立を見上げながら歩いていると、隣の嘉手納基地から飛び立った戦闘機が2機3機と上空を通過。 バリバリと大気を引き裂く爆音に、横の人の声も聞こえない。 このときばかりは沖縄の現実に引き戻される。

シーサーに色付け体験ができる店の売店で、スイジ貝を見つけた。 縦25cm、横15cmの大きなものだ。 スイジ貝は、元々は火事除けで炊事場に飾られていたのが、いつのまにか魔除けとして民家の軒先にも吊るされるようになった。 なぜ火事除けとして使われたかというと、貝の形がスイジ(水字)、つまり水という字に似ているところから、これを飾っておけば火事にならないと信じられたからである。
(去年、宮古島へ観光に行ったときの最終日に、ガイドさんからそのことを聞いた。 そういえばそのときの前日に行った、池間島の小さな民芸品店にチクチクの貝がぶら下がっていたなぁ、と。「なぜもっと早く言ってくれなかったの?」と言っても、後の祭りだった。 こんな物は宮古では一般的過ぎるのか、それとも人気がなくて売れないのか、その後店で見かけることがなかった。)
正直、そういうことを知らなければ、ちょっとグロテスクで気味が悪いだけかもしれない。

店には一つしかなく、しかもまわりにある貝の置物などに比べてひときわ大きく、値段が高そうだったので恐る恐る聞いたら、1260円であった。 4~5千円はするかと思っていたので、内心小躍りしてしまった。 「何を貝ごときに入れ込んでいるんだ」と言わないでほしい。 こういったささいな民族的歴史にはなぜか惹かれるのである。

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ずっと売れ残っていた最後の一つなのか、値札も飾られていない。 安住の場所を求め、はっきりと私に「買ってくれ」と言っているのが聞こえた(笑)
今は居間に(ダジャレではない)飾ってあるが、いずれは魔除けとして玄関に飾ろう。


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