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ソニーのプリアンプTA-E88が故障した。 2つある電源トランスのうち1つのトランスの1次巻き線が断線という症状。 どうしようかと思っているうちに1年過ぎ、とりあえず電圧の合いそうな電源トランスをネットで探して取り寄せる。 E88の本体にはとても納まらないので、トランスのみ別箱に入れて配線。 それをリード線でつなぐ段階になってさらに1年半ほったらかし。 CDやFMなんかは、にわか仕立てのスイッチボックスをとおして聴けるようになっているが、プリを直さないことにはレコードが聞けない。 しかしトランスからのリード線をE88につなぐのは気が重い。――配線が間違ってたらどうしよう―― E88内部で、途中に端子板代わりの「ドロップ抵抗基板」を入れる。 生″のガラスエポキシ基板の銅箔をカッターで切り取って作ったずさんなもの。 ヘッドアンプ用の電源トランスには11V-CT-11Vのトランスが要るが、そんなのがなかったので0V-12V-24Vのものを使ったところ、12Vをセンターにすると13.9V-CT-14.5Vの電圧になってしまったので抵抗を入れてドロップさせることに。 しかもアンバランス、試しに2Ωと3.9Ωがあったので使ってみた。 何度も何度も配線を確かめて、思い切ってパワーオン! ±31V定電圧電源のパワートランジスタのコレクターが放熱器と直結なので整流出力を測るのにもってこい。 テスターリードを放熱器に当て、順に整流出力を測っていく。 と、左チャンネルのマイナス電圧が異常に低く、30Vほどしかない。 テスターリードを触れた時にトランジスタがぐらっとした気がする。 そして何か匂うぞ。 すぐさま電源を切り、そのトランジスタに触れた途端、飛び上るほど熱い。 左チャンネルのマイナス電圧を出力している定電圧電源のパワートランジスタがむちゃくちゃに熱かったのだ。 ぐらっとしたのはトランジスタのハンダ付けが溶けかかるほどの熱さだったのか。 「しまった、配線が間違っていたか」と思ったが、ある経験からタンタルコンデンサーの故障を疑った。 これ以降の作業は「TA-E88のタンタルが壊れた」で書いた。 タンタルコンデンサーの性能はオイシイだろうが、どうしてもこの電源のパスコンにする必然性はない気がする。 そもそも定電圧電源を使っているのだから、追加するのは小容量アルミ電解とフィルムコンの組み合わせで十分だ。 それと31Vの設計電圧の回路に35V耐圧のタンタルはないだろう。 マージンが少なすぎる。 ここは50V耐圧を使うのが妥当だ。 待てよ、タンタルがショートしたからトランスが壊れたのか? 電源トランスの1次巻き線ということはトランス内蔵のヒューズが飛んだということか? 回路図にはトランスにも電源にも、この機械のどこにもヒューズというものが書かれていないし実際にヒューズがないから、やはりトランスにはヒューズがあってタンタルのショートでそれが切れたのだと思われる。 あれっ、そうすると今回はヒューズが飛ばなかったぞ。 ヒューズを小さいものに交換しなくては(1A→0.5A)。 それにしてもタンタルコンデンサーは、ちゃんと動いていればありがたいものだがいったん壊れると周りがとんでもない事態に陥る、原発みたいなやつだ。 とっとと追い出そう。 |
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